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足首を捻挫したらどうすればいい?上妻整形外科院長が解説!

皆さんこんにちは、院長の上妻です。

当院の患者様でも多くの患者様が捻挫の治療のためにいらっしゃいます。

そんな中でも
「捻挫は放っておいていいの?」
「捻挫をしたらどういう対応をすればいいの?」
「病院やクリニックにかかる必要があるの?」
など、多くのご質問をいただきます。

そこで今回は、捻挫について、その対処方法から治療方法、予防方法についても解説します。

捻挫とはどういう状態?

足首を捻ったり、関節に強い力が加わった時などに、関節の中の、靭帯や腱、軟骨などが損傷してしまった状態のことを指します。

それにより、痛みや腫れなどの症状が出ます。

多くの捻挫の患者さんがしばらくすると痛みや腫れが引き、日常生活に支障なく生活できるようになります。

そのため、
「痛いけど、歩けるから大丈夫だろう」
と医療機関を受診されない方も多いですが、それはあまりオススメしません。

靭帯や腱が損傷してしまうと、骨と骨を結びつける力が弱くなったり、スムーズな関節の動きが阻害されてしまいます。

また、足関節不安定症といって、靭帯が弛緩し足関節に慢性的な不安定性(ぐらつき)がある状態になり、放置すると関節軟骨の損傷や変形性足関節症をもたらすこともあります。

まずは早期治療のために医療機関を受診しましょう!

捻挫になったらどうする?

できるだけはやく医療機関を受診することをオススメします。
しかし、すぐに受診できる状態でなかったりする場合は、RICE処置を行いましょう。

RICE処置

RICE処置は、捻挫や打撲などをした際に行う初期治療として重要な4つの処置のことです。RICEは、4つの処置それぞれの英語表記の頭文字をとったものです。

  • R:rest 安静
    動かさず安静にします。
  • I:icing 冷却
    冷やすことで、腫れを防ぎます。冷やす際には、氷嚢や保冷剤を使いましょう。
  • C:compression 圧迫
    患部を圧迫します。これも腫れを防ぐ目的で行いますが、強く圧迫しすぎるとよくないので、適度な圧迫を行います。
  • E:elevation 挙上
    足首を高い位置にあげます。心臓よりも高い位置に足をあげることで、腫れを軽減させます。

捻挫の治療方法

当院では、まずはレントゲン検査などで、骨の異常や靭帯の状態を検査し、捻挫の状態を評価し、治療方針を決めていきます。

靭帯の損傷具合によって治療内容は異なりますが、治療の初期段階では、関節を保護するため、サポーターやギプスシーネによる固定を行います。

あわせて、損傷の改善を促進するために、電気治療や超音波治療を行います。

また、固定により損傷の回復が認められた段階で、リハビリを行います。

リハビリでは、固定によって固くなってしまった関節の柔軟性や筋力を回復するためのストレッチやトレーニングを行います。

スポーツ復帰を目指す方に対しては、スポーツ復帰のための段階的な治療計画を一緒に考えていきます。

まとめ

捻挫は、多くの方が受傷しますが、適切な対処ができていない方も多くいらっしゃいます。
しかし、しっかり治療をすることで、捻挫の再発予防に繋がります。

皆様の参考になりましたら幸いです。

院長 上妻 隆秀